奥州市ILC推進連絡協議会(会長・小沢昌記市長)は4日、市江刺総合支所で、国際リニアコライダー(ILC)に関する講演会を開いた。

 約30人が参加。岩手大理工学部の成田晋也教授(52)がILCについて「惑星探査や望遠鏡によって宇宙に行く、見るのではなく、加速器を使って宇宙の誕生直後を再現して謎を解き明かす」と分かりやすく説明。準備研究所設立に向けた動きなど国内外の最新動向を紹介した。

 素粒子に質量を与えるとされるヒッグス粒子を大量に作り出す施設「ヒッグスファクトリー」については「世界が必要としている」と注目。2050年代以降に欧州で構想される大型施設の前にスタートを見込むILCの重要性を説いた。

 講演会に先立つ同協議会の本年度総会で、小沢市長は地元のさらなる機運の高まりに向けて「できることから進めてほしい」と協力を呼び掛けた。