独自の復興・防災教育に取り組む盛岡四高(上柿剛校長、生徒730人)の1年生は19日、盛岡市津志田の同校で岩手日報社の出前授業を受けた。本県の災害史から今につながる教訓を得た。実践的な取材手法も学び、発信力向上に役立てた。

 233人が参加。同社一関支社の佐藤成人編集部次長は、明治から続く水害や地震などの災害を当時の本紙紙面をたどり紹介した。「災害は忘れられがちだが、必ず繰り返す。どう行動するか、普段からの意識づけが問われる」と強調。災害を知らない世代が地域の歴史や碑に刻まれた教訓を知り、後世に記憶をつなげる意義を説いた。

 本社報道部の君ケ洞(きみがほら)知里次長は、取材の心構えや記事の書き方を指南。▽下調べで質問の質を上げる▽「なぜ?」の問いかけを恐れない▽読み手と伝えたいことを明確にしてから書き始める-などポイントを挙げた。取材は知る力、執筆は発信力の基盤になると説き「分からないことを明らかにする力は人生でも大切。社会で起きることを自分ごととしてとらえ、どう行動するか考えてほしい」と呼び掛けた。

 次回は東日本大震災の被災地から語り部を招き、生徒が取材する。受講した石井花歩(かほ)さんは「昔の災害も言葉で伝えたからこそ今の防災につながっていると知った。自分のこととして考えたい」と意識を高めた。