国際リニアコライダー(ILC)の東北誘致実現を目指す岩手、宮城県議会の議員連盟は12日、盛岡市盛岡駅西通のアイーナを主会場にリモート併用で勉強会を開き、国内外の機運向上へ連携を強化する方針を確認した。

 両県のメンバーと仙台市議有志約40人、達増知事、県ILC推進協議会の谷村邦久会長らが参加。ILC準備研究所の設立へ動く国際推進チーム作業部会メンバーの山下了(さとる)東京大特任教授と、東北ILC事業推進センター代表の鈴木厚人県立大学長が講演した。

 山下氏は日本での建設を支持する米バイデン政権など最新の国際情勢を解説。国内の合意形成に向け「学術的価値はどこに立地しても同じだが、ホスト国になれば地方創生や景気刺激、経済安全保障など複合的な効果が大きい。その価値は学術の研究者だけでは判断できず、プロセスが重要だ」と課題意識を示した。

 鈴木氏は関係国から港湾に届く物資の輸送ルートや組み立て・保管拠点の設置、電気や水の確保、自然エネルギーの活用や環境アセスメントの進め方などの検討状況を紹介。「(研究拠点となる)中央キャンパス候補地の選定プロセスをこれから定めなければならない」と述べた。

 議連として「世界に開かれた地方創生、震災からの創造的復興が実現し、日本の成長にも貢献する。実現に向け最大限努力していく」と決議した。