東京のピッチに勝利のサクラは咲かなかった。ホッケー女子日本は1次リーグ最終戦でスペインに1―4。前回リオデジャネイロ大会に続く無念の五輪未勝利で戦いを終えた。粘り強い守備でチームを鼓舞したDF及川栞(しほり)(東京ヴェルディ、不来方高―天理大)は「応援がパワーになって、世界と互角に最後まで戦えた」とあふれる涙をぬぐった。

 及川とMF瀬川真帆(同、沼宮内高)が先発出場。第1クオーター(Q)にFW森花音(コカ・コーラ)がセンターライン付近から一気にボールを持ち上がり先制した。しかし第2Qに追い付かれるとスペインが勢いづき、懸命の守備も後半に勝ち越しを許した。

 スピードに乗った瀬川がサークルにボールを運ぶなど好機はあったが、僅差で敗れた過去4戦と同様に決定打を欠いた。得点しやすいペナルティーコーナー(PC)の獲得もスペインの9に対し日本は1にとどまった。

 26日のニュージーランド戦で1得点を刻んだ及川は「負けて悔しいが、ベストを尽くして諦めず戦い続けた自分を褒めたい」とすがすがしく、25歳の瀬川は「3年後のパリも必ず出場権を獲得し、今回と同じ思いをしないようにやり切りたい」と顔を上げた。

 (報道部・金野訓子)