東京五輪女子25メートルピストルの予選後半で佐々木千鶴(岩手県警、盛岡白百合学園高)は前半との合計で567点の40位、山田聡子(自衛隊)は563点の43位で、ともに上位8人による決勝に進めなかった。

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 「この射場に立てて本当に幸せでした」。25メートルピストル予選で、最後の速射30発を撃ち終えた佐々木千鶴(県警、盛岡白百合学園高)は、的の方向に静かに一礼。2日間の合計得点567点は自己ベストに及ばなかったが「最後は冷静に、自分の思う通りに撃てた」と大きな収穫を得て、東京五輪の戦いを終えた。

 2011年、岩手国体に向けて競技を始めたころは全く見えない場所にあったオリンピック。15年に初めて出場したドイツのワールドカップは緊張のあまり枠に撃ち込み「ゼロ」を記録したこともあった。経験を重ね、悔しさを糧に大きく成長した先の五輪は独特の緊張感に包まれ、「これほどまでに弱い自分」と出会い、新たな課題を見つける場所になった。そして、また来たいと思う場所になった。

 決勝進出ラインは584点(10発平均97・3点)と世界のレベルは高い。「もっと自分と向き合う。そうすればもっともっと強くなれるはず」。そう心に刻み、3年後に向けて再スタートを切る。

 (報道部・金野訓子)