東京五輪男子カヤックフォア500メートルの日本は、世界屈指のパドラーを前に予選、準々決勝とも最下位となり、敗退。初出場で先頭をこいだ水本圭治(チョープロ、不来方高―大正大)は「目指していた所に行けず悔しいが、3人と最後までこげて良かった」と、競技人生の全てをぶつけた真夏の戦いを終えた。

 競技を始めて17年。全員30代になってようやくたどり着いた夢の大舞台でトップの重責を務め上げた33歳は「後ろの3人が押してくれて、自分のこぎが生きた」と、共に高め合ってきた旧知の仲間をたたえた。

 「集大成」と位置づけた五輪は終わったが「この空気を味わうと、まだやりたいですね」と、最後はいつものくしゃっとした笑顔。悔しい、けれどまた一歩新たな境地を開いた夏でもあった。

(報道部・金野訓子)