これが大舞台の重圧か。東京五輪フェンシング男子サーブル個人戦に臨んだ吉田健人(警視庁、盛岡市生まれ)は本来の力を発揮できず、1回戦でキンテロ(ベネズエラ)に13―15で屈した。

 ポイントで格下相手に先行を許し、出ばなをくじかれた。「自分の中で勝たなきゃ、勝たなきゃという気持ちが強く出過ぎた」とプレーが単調になった。

 初めての五輪は独特の雰囲気だった。「無観客ではあるけれど特別というか、いつもの国際大会とは違った感じがした」と浮足立った。「悔しさでいっぱい」と15分ほどの試合を振り返る。

 それでも相手を必死に追いかけ、一時はポイントでリードした。28日の団体戦に向け「(個人戦の)反省を生かして、チームに勢いをつけたい」と気持ちを切り替えた。

 (運動部・藤村成=オンライン取材)