盛岡市の県立美術館で8月1日まで開かれている「足立美術館展 横山大観と近代日本画の名手たち」は、巨匠横山大観(1868~1958年)ら明治から昭和に活躍した作家の名品57点を公開している。日本画で有名な足立美術館(島根県安来(やすぎ)市)の所蔵品が多数展示されるのは本県で初めて。卓越した技で描かれた「日本の美」を堪能できる。

 本展は3章構成。第1章は大観の作品13点を展示し、初期から晩年までの画業の変遷をたどる。

 第2、3章は東京、京都の両画壇を紹介。東西の潮流を対比できる。

 びょうぶ絵が並ぶ一角は圧巻だ。京都画壇の中心的存在だった山元春挙(しゅんきょ)(1871~1933年)の「瑞祥(ずいしょう)」(二曲一双)は、高さ2メートルを超える大作。蓬萊(ほうらい)仙境の雄大かつ細やかな描写には息をのむ。