奥州市出身で米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手(27)の活躍を自分の子どもや孫のように喜ぶ地元の盛り上がりを取材し、前回の支局赴任時の2007年に中学生だった大谷選手を取材したことを思い出した。

 記事を見返すと、水沢リトルリーグが東北大会出場を決めた時だった。中学1年の大谷選手は既に身長が166センチあり、チームの中心として投打に活躍。主将も務め「引っ張られるように皆が成長している」と指導者は評価していた。キャッチボールのスピードもさることながら、チームメートと楽しそうに野球の話をしていた姿が印象に残る。

 期待されたオールスター前日の本塁打競争は1回戦負け。悔しさもあっただろうが「楽しかった」と振り返ったことに、幼少期から知る地元の立花公夫さん(80)は「自分もみんなも楽しめた、と考えて話すのは大谷君の本当に良いところ」と受け止める。

 中学1年の時に「松井秀喜選手に憧れる」と目を輝かせた少年は海を渡り、松井さんが持つ日本選手のシーズン最多本塁打の記録を更新。当時の面影を残しながら国際的なスター選手に飛躍した。

 大谷選手を目標とし、オールスター戦が繰り広げられた、緑あふれる球場でのプレーに憧れた少年少女も多いだろう。野球に限らず、さまざまな分野に挑戦する子どもたちの頑張りに注目していきたい。

(佐藤俊男)