リレーエッセイ イワテライフの楽しみ方

及川武宏さん第2回(全2回)

 
子どもたちはワインやシードルの醸造も手伝ってくれています

 当社のシードル「りんご屋まち子のアップルシードル」は、仙台市の「秋保ワイナリー」に委託醸造する形でスタートしました。三陸といえば海の幸。ワインやシードルも三陸の魚介類と合わせて飲んでほしいと考え、ドライでスッキリとした味わいに造り上げました。瓶内2次発酵なので泡立ちも良く、乾杯シーンにもピッタリです。

 「まち子」は母親の名前です。両親は、私たちがUターンするまでの期間限定でリンゴ園を手伝うことになっていたのですが、2人とも実際にやってみると農業が楽しくなったようで、いまだにリンゴ園を管理してくれています。その2人に感謝と敬意を表し、特に熱心に世話をしてくれる母親の名前を付けたのです。

 「りんご屋まち子シリーズ」はジュース、シードル、アップルワインの3種類で、それぞれラベルが異なります。ジュースのイラストは「まち子」が昼のリンゴ園にいるイメージで、シードルは夜のリンゴ園にいるイメージ。アップルワインはワイナリーのイラストです。

 一方、ブドウから造るワインのラベルには収穫時の子どもたちが描かれています。ワインのビンテージが新しくなるごとに、現実と同じようにラベルの中の子どもたちも成長していくという設定です。

 今後も家族一人一人が成長しながら「100年続く新しい文化を創造する」というTHREE PEAKSの目標に向かって、新しいワインやシードルの文化をつくっていきたいと思っています。

今月の人 及川武宏さん
大船渡市出身、42歳。コンサルティング会社、東日本大震災復興支援財団での勤務を経て2014年にUターン。ワイナリー「THREE PEAKS(スリーピークス)」を立ち上げ、ブドウやリンゴの栽培と、ワイン、シードルの醸造を手掛ける。