岩手町の沼宮内高(熊谷賢児校長、生徒114人)は22日、3年生を対象に新聞の読み方講座を開いた。地方紙の災害報道や新聞記者の仕事について学び、情報を伝える側の思いに触れた。

 総合的な探究の時間の一環で、生徒約40人が参加。岩手日報社報道部の鹿糠敏和専任部長が講師を務めた。大船渡支局勤務時代に東日本大震災で自身も被災した経験から「命を大切にする報道」を目指すようになったと回顧。

 犠牲者の行動をまとめたデジタルアーカイブなど一人一人の命に寄り添った同社の報道を紹介し「震災の教訓は、子どもたちの中で生きていく。それが亡くなった人や遺族の願いだと思う」と強調した。

 早坂菜々美さんは「避難訓練で行った場所で、亡くなった人がいたと聞いて驚いた。いざというとき、自分の命を守ることができる訓練をしなければならないと思った」と意識を高めていた。