リレーエッセイ イワテライフの楽しみ方

千田優子さん第2回(全2回)

 
筆者(右)と6人の子どもたち

 私は今、保育園児から大学生までの1男5女の子育てをしています。こう話すと「大変そう」「すごい」と周りの人は驚くのですが、振り返ると、長女1人を育てている時が一番大変でした。分からないことだらけで、ひたすら「抱っこ」の毎日…。そんな彼女も今年の春から家を出たため、巣立ちの寂しさとすがすがしさを感じています。

 子どもが何人であろうと、子育て中は自分が思うように一日が進むことはまずありません。それでも子育てを通じて出会う人や出来事、風景は、私の可能性や視野を広げてくれました。「お母さんは何でも屋さん」と自分に言い聞かせて取り組んだ料理も裁縫もお絵描きも人形作りも、実は全て子どもがくれた贈り物。中でも、羊毛やコットンなど天然素材を用いたウォルドルフ人形作りは、趣味が高じて資格を取り人に教えるまでになりました。子どもの心に寄り添う人形はもちろん、人形を作っている時間もすてきなもの。心の中で子どもを慈しみながら一針一針手を動かす楽しさを伝えていきたいと思っています。

 子育てが現在進行形のドタバタな毎日。プンプンにこにこしながら子どもと過ごす、宝物のような時間を生きていきたいと思います。

今月の人 千田優子さん
北上市出身・在住。助産師でNPO法人「まんまるママいわて」副代表理事。東京の総合病院産婦人科で2年間勤務後、結婚を機に帰郷。助産師として地域で母親たちのサポートをする傍ら、ウォルドルフ人形講師として自宅隣の「アトリエ・たね」で人形教室・手仕事教室を主宰。1男5女の母。