第165回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が11日付で発表された。芥川賞には盛岡市のくどうれいんさん(26)の「氷柱(つらら)の声」(群像4月号)など5作、直木賞は佐藤究さん(43)の山本周五郎賞受賞作など5作がノミネートされた。

 「氷柱の声」は東日本大震災が題材の小説。震災から10年の時間の中、主人公をはじめとする若い登場人物が、あるべきとされる被災者(地)像の陰で心の傷を負ってゆく。彼らの言えなかった声に耳を澄まし、形を与えた。

 選考会は7月14日午後、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれる。