国際リニアコライダー(ILC)誘致実現に向け県は10日、県庁でILC推進本部会議を開き、国内外の最新動向や今後の取り組み方針を共有した。

 研究者の国際推進チームが来年度にILC準備研究所の設立を目指していることに関し、提案書が今月公表されると報告した。県として、日本政府主導で国際的議論を進めるよう要望することや、大型機器の搬送ルート調査、海外研究者の生活支援に向けた検討に取り組むことなどを確認した。

 本部長の達増知事は「提案書が公表されれば、国際協力によるILC実現への道筋がさらに明確になる。全庁を挙げ取り組んでいく」と述べた。

 ILCは宇宙創成の謎に迫る素粒子物理学の巨大実験施設。岩手、宮城両県にまたがる北上山地(北上高地)が建設候補地とされ、日本政府は現在、国内誘致の可否について検討を続けている。