2021.05.01

一関、釜石で震度5弱 県内、交通機関に乱れ

地震で落ちた商品の片付けに追われるスーパーの店員=1日午前10時43分、陸前高田市高田町・マイヤ高田店
地震で落ちた商品の片付けに追われるスーパーの店員=1日午前10時43分、陸前高田市高田町・マイヤ高田店

 1日午前10時27分ごろ、宮城県で震度5強の地震があった。県内では一関、釜石で震度5弱を観測した。気象庁によると、震源地は宮城県沖で、震源の深さは約60キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・6と推定される。津波の心配はない。

 県は災害警戒本部を設置し、情報収集を進めている。県防災課によると、午前11時半現在、被害の情報は入っていない。

 JR盛岡支社によると、東北新幹線と秋田新幹線は午前11時半現在、運転を見合わせている。東北線、大船渡線、釜石線、山田線も止まっている。盛岡駅では新幹線の運行情報を知らせるアナウンスが響き、再開を待つ家族連れが駅員に状況を聞いていた。

 東北道は同11時半現在、状況確認のため若柳金成-平泉前沢間が一時通行止めとなっている。

 震度5弱を観測した釜石市内では、市が防災行政無線で市民に注意を呼び掛けた。津波注意報は出なかったが、岸壁で釣りをしていた人たちは津波を警戒し、すぐに道具を片付けて海から離れた。

 一関も震度5弱。一関市内ではスーパーの酒類や飲料などが棚から落ちる被害があった。平泉町の中尊寺では春の藤原まつりが開幕し、藤原4代公の追善法要が営まれている最中に揺れに見舞われた。本堂では僧侶の読経が一時中断した。

 陸前高田市高田町の商業施設アバッセたかたに入るマイヤ高田店では、陳列棚から落ちたワインやウイスキーの瓶が割れ、店員は片付けに追われた。石橋英朋副店長(49)は「つり下げ式の電灯が激しく揺れ、商品が落ち始めた。すぐに店の外に避難するお客さんもいた。まずお客さんの安全を確保しなくてはと思った」と話した。

 花巻市花城町の藤田屋酒店では冷蔵庫で保管するペットボトルが倒れたが大きな被害はなかった。藤田一志代表(73)は「地震速報を聞いて店内の安全を確保した。瓶は揺れたが落ちて割れることなどはなく、よかった」と安堵(あんど)した。

 北上市九年橋の文具店ボイスでは、掲示していた絵などが一部傾いたが、大きな混乱はなかった。

 東北電力ネットワーク岩手支社によると午前10時45分現在、地震による停電は確認されていない。

 東北電力東通原発(青森県)、東京電力福島第1原発(福島県)と第2原発(同)、日本原子力発電東海第2原発(茨城県)に異常は確認されていない。

 総務省消防庁は緊急地震速報を発表。政府は首相官邸の危機管理センターに官邸連絡室を設置した。

◇    ◇

 号外「宮城沖M6.6 震度5強」を電子新聞「岩手日報デジタル版」で配信しています。会員登録(無料)すると、閲覧できます。

 岩手日報デジタル版

号外はこちら

会員登録はこちら