2021.04.03

消えゆくヨシ原 湿地凍らず整備困難

荒廃した高松芝水園内のヨシ原。雑草がたくさん生え野鳥も少なくなった
荒廃した高松芝水園内のヨシ原。雑草がたくさん生え野鳥も少なくなった

 閉園した盛岡市の高松公園内の釣り堀「高松芝水園」について「敷地内のヨシ原が手入れされず放置されている」と、岩手日報社の特命取材班に情報が寄せられた。取材を進めると、環境変化のため閉園する6年ほど前から手入れされず、現在は湿地帯の土壌化が進み、生息する野鳥も減少していた。市は「自然環境を維持できるよう管理の方向性を検討していきたい」としており、芝水園全体を含めた保全・活用の方向性を示すことが求められている。

 芝水園北側のヨシ原は約1・5ヘクタール。市が委託した業者が湿地が凍結する冬期間に雑草を刈り取っていたが、2014年以降は凍結しなくなり、手入れが困難となった。施設の老朽化や来場者の減少で芝水園は20年3月に閉園した。

 日本野鳥の会もりおか事務局次長の熊谷淳一さん(64)=同市高松=によるとヨシは2メートルほどあり、野鳥が猫やヘビ、ワシといった外敵から身を守ることに適している。毎年夏ごろにはオオヨシキリやヨシゴイ、カワセミなどが10~15羽確認された。

 現在は、枯れたヨシが堆積し、流水の減少に伴い湿地帯の陸地化が進んでいる。大半を背が低いカヤツリグサ科の雑草・ウキヤガラが占め、ヨシの生育は全体の2~3割にとどまる。20年度に同会が確認した野鳥はオオヨシキリ3羽にとどまった。

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