「石の上にも三年」ということわざがあるが、早いもので支局生活も3年目を迎えた。取材活動はもちろん、何げないお茶飲み話の場面でも、人と人との縁が大切だということを身に染みて感じている。

 2019年の着任当初、昼食を取るため、近所の飲食店を訪問した。「あれ、久しぶり」と声を掛けられて後ろを振り返ると、以前勤務した釜石支局時代にお世話になった中学校の先生の姿があった。

 連絡先を交換すると、記者と同年代の別の先生も近所に在住とのこと。すぐに懇親会の日程を調整し、なじみの居酒屋で杯を重ね、思い出話に花を咲かせた。

 2人とも勤務先は管内ではないが、学校での出来事や日々のよもやま話など、幅広い話題を提供してくれる。3年目を迎えた今も懇意にしていただき「相棒」とも言える存在になった。

 社会人になりたての頃、先輩に「人脈を培うことが一番大切。思いがけない場面で会うこともあるから、縁を大事にしなさい」と言われた意味を今になってしみじみと実感している。

 何年経過しても新たな出会いは貴重だ。コロナ禍に揺れる今だからこそ、地域の人たちと「密」な関係を構築していきたい。もちろん、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保ちながら。

(菅川将史)