ご愛読いただいている土橋章宏さんの小説「号外! 幕末かわら版」は22日に終了し、村山由佳さんの小説「星屑(ほしくず)」が23日に始まります。

 1970年代の終わり、歌謡界に本物のスターがいた時代。大手芸能プロダクションの樋口桐絵(きりえ)は晩秋のある日、福岡のライブハウスで一人の少女に引きつけられた。ハスキーボイスで聴衆を魅了し、中性的な危うい輝きを放つ少女ミチル。「歌で身を立てたい」という彼女をスカウトし、ともに東京へ-。

 昭和最後の芸能界を舞台に、スターを夢見る少女と女性マネジャーの挑戦と挫折、そして再生を描くエンターテインメント小説です。懐かしく新しい物語にご期待ください。

 挿絵は、世相と人物を描出する実力派イラストレーターの大野博美さんが担当します。

 【作家の言葉】

 1970年代後半。歌の世界では「北の宿から」「なごり雪」「愛のメモリー」などがヒットし、キャンディーズが解散し、山口百恵が引退した時代。今よりもずっと、多くの人が未来を信じることができていた〈あの時代〉の芸能界を舞台に、スターの卵である少女と、彼女を見いだした女性マネジャーの活躍を描きます。文句なしにわくわくする物語を目指して。

 【むらやま・ゆか】 1964年東京都生まれ。立教大卒。会社勤務、塾講師などを経て、93年「天使の卵~エンジェルス・エッグ」で小説すばる新人賞受賞。2003年「星々の舟」で直木賞受賞。中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、島清恋愛文学賞を受賞した「ダブル・ファンタジー」「放蕩記」「風は西から」など著書多数。近著「風よあらしよ」で21年吉川英治文学賞を受賞した。

岩手日報社