2021.04.15

「ジェット」解明へ一歩 水沢VLBI研究者らの国際チーム

さまざまな電磁波で捉えたブラックホールとジェットの姿。左上から3番目は、水沢観測所を含む東アジア観測網が捉えたジェット。左下は黒い中心部を持つブラックホール(EHT多波長サイエンス作業班提供)
さまざまな電磁波で捉えたブラックホールとジェットの姿。左上から3番目は、水沢観測所を含む東アジア観測網が捉えたジェット。左下は黒い中心部を持つブラックホール(EHT多波長サイエンス作業班提供)

 奥州市の国立天文台水沢VLBI観測所(本間希樹(まれき)所長)の研究者が加わる国際研究チームは、地上と宇宙の望遠鏡による合同観測で、巨大ブラックホール付近から噴き出す高速ガス「ジェット」に関する新たな知見を得た。ジェットの形成とつながりがあると考えられてきた高エネルギーのガンマ線が、想定されたブラックホールを取り巻くリング状領域ではなく、別の場所から出ている可能性が高いと分かった。ブラックホールの謎を解く上で重要とされるジェットは、複雑な構造で生み出されているようだ。

 合同観測は2017年1~5月、地球から5500万光年(1光年=約9兆5千億キロ)離れた銀河M87の巨大ブラックホールに対し行った。17年4月、史上初めて撮影に成功したブラックホールと同じ天体だ。水沢など東アジア観測網と欧州や米国、ハッブル宇宙望遠鏡など計19台が参加。電波、可視光線、X線、ガンマ線など多角的に捉えた。

 研究を統括した一人で、14日に奥州市で記者会見した国立天文台水沢観測所の秦(はだ)和弘助教(37)は「ジェットの構造と成因を明らかにする第一歩。さまざまな波長で観測を続け、ブラックホールの活動性やジェットの謎を解明したい」と述べた。

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 詳報は、4月15日付の岩手日報本紙をご覧ください。

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