岩手日報社が東日本大震災発生10年に際して発行した特別号外が届いた全国の中学校から、震災の教訓を生かそうとする反響が寄せられている。本県沿岸部の被災直後と現在の様子を比較する写真などを見た生徒たちは、今も影響が続く被害の大きさに驚き「知ったことを伝えていく」と決意。南海トラフ地震や豪雨災害が懸念される地域の教員らは「防災教育に役立てたい」と活用を図る。

 大分県日田市の山あいにある戸山(とやま)中(伊藤和彦校長、生徒65人)で、生徒たちが廊下に張られた特別号外を興味深く見つめる。全校生徒に配布する校内通信でも「震災を知ろう」と題してその内容を紹介した。

 岩手日報社は3月11日付で12ページの特別号外と8ページの別刷り「10年の歩み」を発行。被災直後の写真や復興の様子を示すデータの図、6千人を超す被災者らの声を紹介した連載「津波てんでんこ」の内容分析などを掲載した号外と別刷りを、国内の全中学校約1万200校に送付した。