花巻市愛宕町にある妙円寺の林正文(しょうぶん)前住職(85)は、宮沢賢治ゆかりの観光スポット「イギリス海岸」を見渡せる同市上小舟渡のお休み処(どころ)「くるみの森」に、電話ボックスを設置した。訪れた人が受話器を手に、世界平和を願った賢治や東日本大震災の被災者へ思いを語る場とする。感想をつづるノートなども備え、さまざまな心の交流につながりそうだ。

 電話ボックスは、賢治の世界平和への思いや、震災の記憶を忘れないよう「雨ニモマケズ、共に生きる-勿忘(ワスレナ)の電話-」と名付けた。

 希望をイメージした黄色のボックス内には、昭和時代に使われていた電話を設置。受話器を持つと目の前にはイギリス海岸が広がる。川の流れる音や鳥のさえずりも聞こえ、賢治が当時愛した景色を共有することができる。くるみの森で観光客らをもてなす住民有志も多くの利用に期待を寄せる。

 利用は29日からで、10月17日までの毎週金、土、日曜。時間は午前10時~午後3時。問い合わせは林さん(0198・23・5439)へ。