やっぱり久慈地域はいい。2001~05年以来、2度目の久慈支局勤務となった19年4月からの2年間も、心からそう思った。

 海、山、里の豊富な資源と奥ゆかしくもユーモアたっぷりの住民性は変わらないどころか、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の放映を機に、さらに磨きが掛かっていた。

 中心商店街もしっかりシャッターを開けている。昨秋は県内でいち早く国の「Go To 商店街」の事業採択を受け、新しい生活様式でハロウィーンイベントも行った。Uターンの経営者らも次々と新機軸を打ち出し、活気を感じる。

 何より魅力的なのが、「あまちゃん」でも色濃く描かれていた住民たちの人柄だ。久慈川沿いの朝の散歩では、通学途中の高校生があいさつをしてくれ、「大人もしっかりしなくては」と気持ちを新たに一日が始まる。

 地域を代表する方言の一つが「たぐきり」。おしゃべりという意味で、気さくな住民たちがあちこちで「たぐをきる」姿を見るのが楽しい。話にはなぜか必ずオチがあり、地酒が一緒だと一層切れ味を増す。いい文化だと思う。

 今月で久慈を離れ、東京支社に異動する。当地での経験を羅針盤に頑張りたい。通算6年間、本当にありがとうございました。

(及川純一)