花巻市の新花巻図書館整備に向けた動きを追い掛けてきた。手狭で老朽化している現図書館に対しては、市民の多くは改築が必要だと感じていると思うが、関心の高まりは一部にとどまっている。

 図書館で当てもなく面白そうな書籍を探す時間が好きだ。そこには人生を豊かにし、人生を変える本に出合うチャンスがある。

 新図書館には蔵書の充実やバリアフリー化を望むのはもちろん、子育て世代としては雨や雪の寒い日でも長時間滞在できる場所になってほしい。読書に飽きたら別の過ごし方ができる施設は重宝するだろう。

 最先端の人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)関連の書籍や機器も展示し、児童生徒の好奇心を刺激してほしい。

 新図書館の輪郭がもっと早く見えてくると期待したが、市当局と議会側の思いがかみ合わず、議論が進まない状況にやきもきしたこともあった。胸襟を開いて語り合ってほしかった。

 花巻は保守的な面もあるが、何より進取の気風があり新しいものを取り入れてきた歴史がある。

 新図書館についても市民や市や議会が大いに議論し、将来世代に対しても誇りが持てる施設をつくりあげてほしいと願い、花巻を31日で離れるに際してのメッセージとしたい。

(新沼雅和)