2021.03.28

大切な人と記す備え 釜石で防災キーホルダー製作

家族で災害時の備えを確認し、キーホルダー製作に取り組む参加者=釜石市港町・イオンタウン釜石
家族で災害時の備えを確認し、キーホルダー製作に取り組む参加者=釜石市港町・イオンタウン釜石

 三陸沿岸に伝わる津波防災の教え「津波てんでんこ」を実現するため、家族で災害時の「約束事」を共有するイベント「紡ぐ~みらいを守る家族の約束~」は27日、釜石市港町のイオンタウン釜石で開かれた。参加者は避難場所などを記したキーホルダーを製作。発生から10年を経た東日本大震災の教訓を見つめ直し、大切な人の命を守る願いを託した。

 市内外の親子連れら40組109人が参加。本紙連載「紡ぐ~鵜住居(うのすまい)とともに~」の動画やパネル展示などで備えの大切さを学んだ後、「地震があったら高い所に逃げようね」「川や山が近いけれど、何に気を付けないと駄目だろう」などと語り合い、災害時の約束事を決めた。

おそろいのキーホルダーを掲げる家族

 同市定内町の30代女性は震災時、家族の安否が分からず不安な時を過ごし、遠野市内の自宅にあった張り紙でようやく安否を知った。「最近も大きな地震があった。日頃の備えや事前の準備の重要さを感じていたが、話し合い、書き込むことで再確認できた」と語った。

 イベントは震災発生から10年を機に立ち上げた岩手日報社の若手社員プロジェクトチーム(PT)が企画。家族写真をあしらった記念号外も発行し、大切な人へのメッセージなどを書き込んだ。

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