26日の県内は沿岸部を中心に気温が上がり、大船渡市は県内トップを切って桜の開花を宣言した。1996年の市独自の観測開始以来、最も早く、例年より13日早い。東日本大震災の津波に耐えた桜が、被災地に変わらぬ春の訪れを告げた。

 大船渡は最高気温15・4度(平年比5・7度高)と4月下旬並みの暖かさ。同市盛町の市民体育館敷地内の標本木も陽気に誘われ、7輪が薄い桃色の花を咲かせた。開花は観測史上最速だった昨年より1日早い。

 推定樹齢45年のソメイヨシノは震災の津波で2メートル以上浸水した。被災後も毎年、花をつけて市民を喜ばせてきた。