仙台市は震度5強を観測。一関市舞川出身で同市青葉区の東北大文学部4年千田到(いたる)さん(23)は「自宅で地震に遭った。突き上げるような感じの揺れで、1分半ぐらい続いた気がした。急いで玄関を開け、近くで揺れが収まるのを待った。前回の地震があったのでまたかと思い、ものすごく怖かった。洗面台の上に置いていたタオルを入れるバスケットや入浴剤などがいくつか落ちた」と地震の様子を語った。

 北上市有田町出身で仙台市若林区の会社員小田島昂平(こうへい)さん(24)は名取市内の国道4号を運転中に揺れに遭遇。「横揺れがすごく、慌てて速度を落とした。路肩に車を止め、周囲を確認する人もいた。これから通行止めになった高速道路の点検に向かうが、影響で渋滞が発生している。先月も同様の地震が起きており、公私ともに気の抜けない状況だ」と不安を口にした。

 石巻市の実家に帰省中の岩手大教育学部1年千葉大暉さん(19)は「地鳴りがして、『これは津波が来るかもしれない』と震災が頭をよぎった。防災無線は久しぶりに聞いた。(高台に再建した)自宅にいれば安全だが、いつどこで津波が起きるか分からないので家族それぞれで気を付けたい」と気を引き締めた。

 久慈市門前出身で仙台市若林区の小学校教員浅水瞳さん(23)は、地下鉄の卸町駅で電車に乗ろうとしている時に地震が発生。「立っていられずしゃがみ込んでしまった。地下鉄が止まってしまったので、出掛けず帰宅した。最近、震災10年の報道で当時を思い出すことが増えていたこともあり、中学生のころ避難中に見た高い津波が一瞬頭に浮かんだ。すごく心細かった」と話す。

 「子どもたちは普段から震災教育を受けているが、今回本当に避難し逃げているのか心配だった。当事者性を育む難しさを改めて感じた」と今後を見据えた。

 仙台市宮城野区の会社員日下晋さん(43)は「長く大きな揺れで驚いた。津波注意報も出て東日本大震災を思い出した」と困惑した様子。現時点で大きな被害はないが、仙台市は新型コロナウイルスの感染拡大も深刻で「街中の人出は少なく、気持ちが沈んでいる中での地震でダブルパンチだ」と疲れた様子で話した。