一関市千厩町のツタヤ千厩店では、強い揺れで棚から千枚近いDVD、CD、広告パネルが落ち、店員が片付けに追われた。

 同町は2月13日深夜に続く震度5弱。店内にいた客7、8人は外に避難したが揺れは収まらず、アルバイト及川正明さん(52)は「縦揺れが長かった。お客さんが無事で何よりだった」と語り、商品を一つずつ元の位置に戻した。

 宮古市中心部ではデパートやコンビニなどで陳列商品が落ちた。同市末広町で酒類を販売する山清商店では焼酎の瓶1本が高さ1メートルほどの陳列棚から落ちた。山崎幸穂社長は「商品が落ちたのは東日本大震災の時以来。震度は大きくなかったが、揺れ方がいつもと違った」と話した。

 久慈市では携帯電話の緊急地震速報が鳴り響いた十数秒後、窓ガラスがガタガタと鳴り、電線が大きく揺れた。同市二十八日町の自営業吉田明代さん(61)は「緊急地震速報に驚いてすぐ孫とテーブルの下に隠れた。最近大きな地震が続いているので心配だ」と不安げだった。

 盛岡市中心部の店舗は地震発生時、商品を抑えるなどして対応。店員らがラジオで情報収集した。長いた揺れに街では立ち止まって周囲を確認する人の姿も見られ、一時緊張が走った。

 同市の肴町商店街の酒店鍵屋(村井栄輔社長)では、千本を超える日本酒やワインが並んでいたが、倒れたボトルはなかった。

 村井社長(80)は「携帯電話がけたたましく鳴り、すぐにストーブを消した。インターネットで大きな地震が来るという情報も見たことがあり、今後もどうなるのだろうかと思う」と語った。

 同市大通の酒販店酒のソクハイ盛岡大通店(千葉諭店長)も商品の被害は無かったが、店員たちが酒瓶を抑えるなどとして対応。千葉店長(40)は「揺れは30秒以上続いていた。最近は強い地震が多いので警戒している。東日本大震災後に設置した落下防止用ワイヤが役に立った」と店内を見回した。

 同市の大通商店街でも大きな混乱はなかったが、同市南大通の会社員千田泰河さん(38)は「街を歩く人たちが立ち止まって状況を確認していた。東日本大震災の時も前後に大きな地震があったので不安だ」とこぼした。