日本天文学会(東京都、梅村雅之会長)は15日、第3回日本天文遺産に奥州市の「臨時緯度観測所眼視(がんし)天頂儀および関連建築物」を認定したと発表した。

 いずれも現在の国立天文台水沢VLBI観測所(本間希樹(まれき)所長)敷地内にあり、眼視天頂儀は初代所長木村栄(ひさし)博士(1870~1943年)のZ項発見につながる観測にも貢献。日本天文学の初期の成果を示す史料として評価された。

 眼視天頂儀は木村博士が実際に使ったドイツ製の望遠鏡。臨時観測所が開設された1899(明治32)年に設置され、1927(昭和2)年まで使われた。緯度変化を表す計算式にZ項を加える木村博士の観測に貢献したとされ、現在は水沢観測所内の木村記念館に所蔵されている。