思う、祈る、明日も 県内沿岸各地で震災追悼式

東日本大震災から10年となった11日、県内沿岸各地で追悼式が行われた。「思い出さない日はない」「早く帰ってきて」。参列者はこれまでの年月と大切な人に思いを寄せ、静かに手を合わせた。
県と陸前高田市は、市内2会場で合同追悼式を行った。高田松原津波復興祈念公園の屋外特設会場には、戸羽太市長、達増知事ら約80人の来賓が参列。別会場の市民文化会館「奇跡の一本松ホール」には遺族ら約400人が訪れた。
夫を亡くした同市高田町の金野富子さん(84)は「10年はあっという間。とても優しい人で思い出さない日はない。何をするにしても、『いてくれたら』と思う」と故人をしのんだ。