旧紫波郡役所庁舎、県有形文化財指定へ 県内唯一現存を評価

県文化財保護審議会(会長・熊谷常正盛岡大教授)は5日、県有形文化財に紫波町日詰の旧紫波郡役所庁舎(建造物)を指定するよう佐藤博県教育長に答申した。県内に建設された郡役所庁舎のうち、唯一現存する点などが高く評価された。3月の県教育委員会定例会の議決を経て、4月に指定される見通し。
管理する紫波町によると、同郡役所庁舎は1898(明治31)年に建設され、1926(大正15)年まで郡行政の中心を担った。55年の紫波町誕生後に旧町役場庁舎が隣接して建設され、町役場庁舎が2015年に移転するまで、会議室や選挙の期日前投票会場として使われた。