県南部では昨年12月から大雪が続き、自力で除雪ができない高齢者らの生活に影響を与えている。そんな中、金ケ崎町では岩手中部工業団地などで働く若者らが除雪を担い、不安に寄り添っている。

 1月に高齢者や障害者が住む家の除雪を手伝う町スノーバスターズを取材した。メンバーは同団地にあるトヨタ自動車東日本やシオノギファーマなどの若手社員ら。月に数回、町内を巡回して雪かきに励んでいるが、今季は依頼数が例年の倍近くになったそうだ。

 依頼者の一人で、同町西根の斉藤章さん(74)から話を聞いたところ、普段使っている歩行器の車輪が雪に絡まったり、滑ったりするため使えないという。「雪が全然解けず、家から出られない」と不安そうに話していた。

 そんな斉藤さん宅を訪れたスノーバスターズは10人ほど。雪をかき分けて敷地内の通路を確保し、斉藤さんも安心した様子だった。「高齢者の視点」に立って活動する若者らによって地域の助け合いの輪ができているのだと感じた。

 日々の取材を通じ、大雪被害の大きさを実感している。それは高齢者の生活や農業、通学などさまざまな分野に影響する。今後も高齢者や農家、子どもなど多様な視点に立って大雪と向き合う記事を書いていきたい。

(大橋秀喜)