東日本大震災の被災地で活動を続け、大槌町に事務所を構える弁護士滝上明さん(49)は震災発生から10年となる3月11日、同町での業務を終える。震災後、避難所や仮設住宅、災害公営住宅を巡回し、多様な相談に対応。自ら出向き被災者らと密接に関わることで「弁護士像が大きく変わった」。4月から東京都の事務所に在籍し、本県で得た教訓や経験を生かす。

 巡回相談などを通じ、多くの住民に接した。「制度を知らないことで救われない人がいる。足を運び丁寧に説明し、話を聞く。弁護士はこうあるべきだと実感した」。時間の経過で被災者の抱える課題は多様化。土地や相続の問題、債務整理などに対応してきた。