国際リニアコライダー(ILC)に関わる人材育成を目指す県の「ILC推進モデル校」の成果交流会(盛岡一高主催)は18日、盛岡市内丸の盛岡地区合同庁舎で開かれた。県立9高校の生徒が、誘致実現後の波及効果や外国人研究者の受け入れに向けた研究活動を紹介した。

 リモート参加も含め生徒や教員、関係者約50人が参加。盛岡工は建設候補地の一関市と奥州市を訪れて取材したり、研究者の講演を聞いたりし、雇用創出効果や多文化共生のまちづくりを学んだ。

 吉田将直さん(2年)は「地元がILCに貢献できることが分かった。情報発信にも取り組みたい」と意欲を高めた。

 大船渡東は壁新聞でのILC情報の発信や国際化・異文化交流を意識し、だし汁と和食の研究に挑戦。「三陸和御膳」のレシピを考案し、同校ホームページ上で日本語と英語で紹介する。

 佐藤あかりさん(2年)は「他校の研究も知れて、いい機会になった。生徒会としても成果を発表してみたい」と思い描いた。

 ILCは宇宙創成の謎に迫る素粒子物理学の巨大実験施設。岩手、宮城両県にまたがる北上山地(北上高地)が建設候補地とされ、日本政府は現在、国内誘致の可否について検討を続けている。国内外の研究者による国際推進チームは、来年のILC準備研究所の設立を目指して動いている。