リレーエッセイ イワテライフの楽しみ方

さいとうゆきこさん第2回(全2回)

 
「住吉神社の境内より」(「モリオカノオトカレンダー2021」1・2月)

 盛岡の街を舞台に、「旅人」に扮したキャラクターが市内各所を巡る様子を描いた「モリオカノオト」シリーズ。ポストカードなどさまざまな商品で展開していますが、2011年に紺屋町にあるお店「shop+space ひめくり」のオリジナルカレンダーのための絵として描き始めたのが最初でした。

 カレンダー制作のご相談をいただいたのは、勤めていたデザイン会社を卒業しフリーでの仕事を開始した頃。当時、机に向かっていてもなかなかアイデアが浮かばない時などは、よく街中を散歩していました。

 いろいろな場所を歩いていて気が付いたことは、盛岡は一人で物思いにふけることのできる、気持ちの良い場所や散歩道がたくさんあるということ。次第に「盛岡の何気ない風景を描いてみたいな」という気持ちがむくむく膨らんでいた私と、盛岡の街の要素をカレンダーに取り入れたいというお客さまの希望が程よく調和し、「モリオカノオト」が生まれました。

 今となってはライフワークといっても過言ではないこのシリーズ。これからも移り変わる街を見つめながら描き続けていきたいと思います。

今月の人 さいとうゆきこさん
青森県出身、盛岡市在住。イラストレーター。岩手大学で染織を学ぶ。ライフワークとして2011年より盛岡の各所を「旅人」に扮したキャラクターが巡る様子を描く「モリオカノオト」シリーズを展開中。