岩手大農学部植物生命科学科のラーマン・アビドゥール准教授(植物分子・生理科学)らのグループは、セシウムを効率的に取り込む植物タンパク質2種を突き止めた。2011年の東京電力福島第1原発事故では広範囲の土壌が放射性セシウムで汚染され、除染土の最終処分が課題となっている。遺伝子改良で2種を多く含んだ植物を作り、汚染土壌を低コストで浄化する手法の開発につながることが期待される。

 研究は、アブラナ科の植物シロイヌナズナに130種類含まれるタンパク質の中から「ABCG33」「ABCG37」の2種が、セシウムを取り込みつつも、地中にある栄養素のカリウムは過剰に吸収しない特性があることを世界で初めて示した。