新トレ@東北酸素

 産業医療用ガスなどを製造販売する東北酸素(千葉厚社長)はこのほど、一関市山目町の本社で実施した社員研修に岩手日報社のNIB講座「新トレ(新聞トレーニング)」を取り入れた。文章力の向上を目指し、新聞の基本的な読み方や効率的に情報を収集する方法などに理解を深めた。

地方紙の特徴に理解

10分間で紙面全体に目を通す体験をする東北酸素の社員ら

 4月採用予定の内定者1人を含む13人が参加。盛岡営業所と紫波町の関連会社にもオンラインで配信した。3月まで3回を予定し、初回は「岩手日報の読み方・生かし方」をテーマに実施した。

 岩手日報の記者らが講師を務めた。紙面の特徴として、記事の概要は最小限の文字数で見出しに表現されており、インターネットのニュースとは異なり、情報の価値によって見出しの大きさ、記事の扱いに差をつけていることを当日の紙面で確認した。

 新聞の各面にはジャンルごとに記事が収められ、経済欄の県内企業の情報は地方紙が最も充実している点を紹介。受講者は見出しを中心に紙面全体に目を通す速読法を体験し、時間がない朝でも素早く情報が得られることを学んだ。

 千葉工常務(61)は「仕事上、情報を得るために地元紙と業界紙に目を通している。取引先と話題を共有できるのが新聞の良いところだ」と読む習慣の社員への広がりに期待する。

 次回講座は読解力向上、最終回はビジネス文書の作成力アップを目指す。千葉社長(46)は「新聞に親しむことで社員の文章力を上げるのが講座の目的。コロナ下でもあり、ウェブで営業所に配信することで、会社全体で取り組みたい」と狙いを説明する。

地域の工場や病院、店舗などにガスや周辺機器を納入する東北酸素の本社=一関市山目町

詳しく正確な情報信頼・藤森孝さん

 効率的な新聞の読み方がよく分かった。全国紙を購読しているが、平日は時間が取れず、週末に読むことが多い。事件などのニュースや新商品、全国的流行について、テレビやネットの情報を新聞で確認している。新聞の詳しく正確な情報を信頼している。

営業先での会話を深く・菅原福史さん

 どの面にどんな記事が載っているのか、あらためて新聞の構成がよくわかり、面白いと感じた。今後は記事の情報を営業ツールにして、お客さまとの会話をどんどん深くしていきたい。毎朝、新聞が届くことが気になるように、紙面を読む習慣を身につける。

社会的価値高める気概・藤原徹さん

 新聞社が新聞の社会的価値を高めようと気概を持って取り組んでいると感じた。盛岡営業所で採用業務を担当しているが、新卒者に自社をPRする難しさを痛感している。1面から関連記事への誘導など、紙面編集の工夫をあらためて発見できた。

自分の考え広がりそう・及川玲奈さん

 新聞は今まで読んだことがなかった。とても硬いイメージがあったが、何度も読み返すことができるので、情報収集には便利だと感じた。入社後は営業部に配属される予定。記事を通して、お客さまとの関係や自分の考えに広がりを持たせたい。

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