【盛岡市】JR盛岡支社とJR東日本新幹線統括本部によると、14日午前0時現在、東北線の上り普通列車3本が、仙北―岩手飯岡、石鳥谷―花巻空港駅間、金ケ崎駅で運転を見合わせている。東北新幹線では郡山―仙台駅間で、停電が発生しており、やまびこ69号が北上-水沢江刺駅間で停電のため、一時運転を見合わせた。北上市相去町の高架橋上で停車。14日午前0時28分、汽笛を鳴らして運行を再開した。

 友人5人で飲食店にいた八幡町の会社員作間俊一さん(48)は「思わずみんな固まった。この時期だけに胸がざわっとした」と振り返った。

 ファミリーマート盛岡肴町店(大場馨店長)では、店内に1人客がおり、店の外へと避難を促した。店内は陳列していた商品が少し落ち、大場店長(35)は「緊急地震速報が鳴り、東日本大震災が頭をよぎった。誰にもけががなくよかったが、改めて気を引き締めたい」と話した。

 大通の酒販店キャット&ドッグシネマ通店(関槙彦店長)では、地震発生当時、陳列された酒瓶が棚から落ちないよう、従業員が商品を押さえて対応した。

 同店従業員の斉藤雅俊さん(32)=門=は「感覚で3分くらい揺れが続いていた。久しぶりの緊急地震速報で構えたが、被害が出なくて良かった。今日は車の燃料を満タンにして帰ろうと思う」と振り返った。

 市内のホテルでは地震の影響でエレベーターが停止した。ホテルのスタッフは「業者に電話しているがつながらない状況。安全を確認した後、スタッフがお客様を誘導し、階段で部屋に案内した」と語った。

 震度4を記録し、市内各世帯では本棚の本や小物が落ちるなど緊張が走った。南大通のマンションでは、地震の影響でエレベーターが一時休止し、住民が階段を使って上り下りした。地震直後には安全確保のため屋外に出る住民もおり、東日本大震災から10年を前に、災害の恐ろしさを再確認していた。

 【花巻市】四日町の川守啓隆さん(77)は「緊急地震速報で強い揺れがくるということで身構えた。東日本大震災では床が持ち上がるような縦揺れだったが、今回は横に揺れた。長い間揺れたので心配だった。明日、明るくなったら被害がないか再点検したい」と話した。

 【北上市】青柳町で飲食店を経営する伊藤純二さん(38)=花巻市桜町=は数十秒の揺れを受け、10数人の客に避難を呼び掛けた。「地鳴りを聞いたのは東日本大震災以来。かなり揺れて驚いたが、ガスも止まらず、何事もなくてよかった」と語った。

 【奥州市】岩手日報社奥州支局の本棚から本が落ちた。

 江刺男石の会社員遠藤実さん(49)は「自宅のテレビを押さえて揺れが収まるのを待った。沿岸の友人に連絡し、無事を確認することができてほっとした。東日本大震災の時も、その前に地震があった。改めて気を引き締めないといけないと思った」と語る

 【一関市】市内で約2万1200戸が停電しているとみられ、13日午後23時半現在、原因調査中。東北電力ネットワーク岩手支社調べ。

 【陸前高田市】地震の発生と落ち着いた行動を呼び掛ける防災無線が繰り返し流れ、家から出て周囲の様子を確認する人の姿も見られた。高田町のセブンイレブンでは棚から物が落ちるなどの被害はなかった。店員の石川桂さん(38)は「客もいなかったので、酒瓶が落ちないようにおさえていたくらいだった。津波もないようでよかった」と胸をなでおろした。

 高田町でラーメン店を営む紺野学さん(40)は「地震が起きたときは客が8人いたが、外に出て揺れが収まった後皆急いで帰っていった。震災から10年目のこの時期に地震が起きるのはとても嫌だ」とうなずいた。

 【久慈市】中央の飲食店主佐々木昇さん(67)は「緊急地震速報で身構えた。東日本大震災を思い出すような揺れだった。10年ひと昔と言うが、あと1カ月待たずにまた来たかと思った。何だか落ち着かないね」と不安げだった。

 【山田町】約20人で対応に当たった町総務課危機管理室の佐藤文哉係長(34)は「普段の地震よりも自宅が揺れ、津波の危険が思い浮かんだ。引き続き情報を収集する」と語った。

 【大槌町】 東日本大震災時、釜石市浜町で被災した大槌町吉里吉里のコンビニオーナー佐々木信也さん(49)は「震災から間もなく10年という時期の地震で、あの津波を思い出した。とにかく命を守ることが最優先。避難の意識、備えをしっかりチェックしろということだと思う。改めて確認したい」と言葉を強めた。