今年を振り返ると、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」に関連する話題を取材する機会が増えた。小学生が劇で身近な取り組みを示し、中学生が目標の一つ、ジェンダー平等について発表。子どもたちが自分のこととして考え、具体的な行動を提言している姿は頼もしい。

 二戸市浄法寺町の「日曜ご馳走(ちそう)プロジェクト」と題した企画も、食で地域をつなぐ行動の一つ。住民らから提供を受けた食材を加工し、手作りしたピザやおかずを1人暮らしの高齢者に届ける事業で、事前準備から当日まで多くの人たちが参加した。

 中学生ボランティアからご馳走を受け取り「何日も前から楽しみに待っていた」と話した女性の笑顔が印象に残る。少子高齢化に伴い課題が山積する中、若い世代を中心に持続可能な仕組みづくりに向け手を携える姿に希望の光を見た。

 一方、地域の未来に関わる選挙取材の中で、高齢の方から「何十年後じゃなくて今が大事だ」という声も聞いた。新型コロナウイルス感染症の影響など、現状の苦しさからの偽らざる気持ちも理解しつつ、残念に感じた。

 自分が生きている間だけでなく子ども、孫の世代へどんな社会を残せるのか。来年も、行動する人たちとともに考えて伝えたい。

(阿部友衣子)