一関市大東町の大原まちづくりの会(熊谷幸次会長)は26日、地元の大原市民センターで、国際リニアコライダー(ILC)のセミナーを開き、約30人が専門家から安全対策や誘致活動の最新の動向を学んだ。

 高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)の道園真一郎教授は加速器実験の概要を説明した。実験に用いた電子と陽電子を最終的に水に回収し、その水が放射性物質のトリチウム(三重水素)を含むことについて「管理された装置内で、密閉した循環水として使う。河川には排水しない」と述べた。地震や停電時は「加速器が安全に停止する。電源喪失で放射能事故になる心配はない」とした。

 ILCは一関市を含む北上山地(北上高地)が建設候補地とされる。住民からは「実験内容を地域にしっかり伝えてほしい」「緊急時の情報伝達はどうなるか」などの質問が出た。熊谷会長(64)は「地域の将来がどうなるのか関心が高い。安全性を大切にしてほしい」と望んだ。