一関二高(高橋正勝校長、生徒589人)の1年生は授業で、国際リニアコライダー(ILC)を基軸としたまちづくりの提言に取り組んでいる。国内外から大勢の研究者らが移住する多文化共生社会をイメージ。地域が抱える人口減少など課題解決の可能性も踏まえ、思い思いの未来図をポスターにまとめた。

 一関市赤荻の校内で21日、30班約200人が授業の成果となるポスターを発表。「ILCのもたらすもの」「人口減」「住みやすいまちづくり」など、発表者と聞き手が積極的に質疑を交わした。

 「産業社会と人間」をテーマにした計6時間、3回の特別授業は同日が最終回。初回は市職員を招いてILCについて学び、その後に班単位でテーマを設定し、地域課題の解決に必要な取り組みについてアイデアを出し合った。

 「多文化共生」について考えた班は県内在住の外国人数とILC実現後をイメージし、岩淵華那さんは「実現すれば、多様な考えを学ぶことができる。互いの文化を尊重し、誰もが安心できる地域づくりが必要だ」と提言した。

 「ILCって何だろう」を掲げた班は、計画内容について紹介。三浦大人(はると)さんは「講演を聞いてもっと深く知りたくなった。一関や日本は人口減が課題となっているが、実現すれば海外から訪れる人が増え、活性化にもつながる」と誘致に期待する。

 宇宙創成の謎に迫る素粒子物理学の国際研究所、ILCは一関市を含む北上山地(北上高地)が建設候補地とされる。渡部亨教諭(54)は「社会に関心を持ち、議論する力を付けてほしい」と期待する。