国際リニアコライダー(ILC)の県内誘致実現を見据えたILC技術セミナーは22日、オンラインで開かれた。産学官の約130人が実験を通じて生じる排熱の二次利用など、エネルギーの地産地消で持続可能なまちづくりにつなげる「グリーンILC」の構想に理解を深めた。

 提唱者の一人で、高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)の吉岡正和名誉教授が講演。「研究者は研究活動でどれだけの温室効果ガスを排出しているか知るべき。排出量を抑えるのは研究者の義務でもある」と強調した。

 適切な森林整備の重要性や、排熱を農業ハウスの暖房に活用する取り組みを説明し「ILCが立地する地域全体で(温室効果ガスを実質ゼロにする)カーボンニュートラルの達成を目指す必要がある」と訴えた。

 県立大副学長の狩野徹教授(建築計画学)は「ILCを契機とした持続可能な地域・まちづくり構想」と題して講演した。

 いわて加速器関連産業研究会、岩手大、岩手医大、県立大が主催した。