【東京支社】文部科学省の国際リニアコライダー(ILC)に関する第2期有識者会議(座長・観山(みやま)正見岐阜聖徳学園大学長)は21日、第5回会合を開いた。意見取りまとめの方向性を協議し、次回での結論を目指すこととした。

 オンラインで、委員14人中13人が参加。事務局の文科省は最終取りまとめの柱として①国際的な研究協力と費用分担の見通し②学術的意義や国民・コミュニティーの理解③技術的に建設可能であることの明確化とコスト見積もりの妥当性④研究者によるILC準備研究所の提案に対する考え方-の四つを示した。

 国際協力と費用分担の見通しについて委員からは「新型コロナウイルス感染症対策が優先され、各国とも財政的に厳しい」との指摘や「関係国が歩み寄るため、日本が一歩踏み出す必要がある」などの意見が出た。

 第6回会合は年明けに開き、文科省が最終取りまとめ案を示す予定。観山座長は「さまざまな意見を参考に、できれば次回を最終としたい」と述べた。