2021.12.21

しらせ、氷上輸送開始

白夜の海氷上、観測船しらせから降ろされたコンテナを輸送する雪上車=19日午後11時50分、南極・昭和基地沖
白夜の海氷上、観測船しらせから降ろされたコンテナを輸送する雪上車=19日午後11時50分、南極・昭和基地沖

 【昭和基地で報道部・菊池健生】南極観測船しらせ(酒井憲艦長)から昭和基地への物資輸送は、19日深夜(日本時間20日)に始まった。第63次南極地域観測隊(牛尾収輝隊長)の隊員らが海氷上で作業。白夜の太陽を背に、観測や越冬に欠かせない物資を運んだ。

 しらせからの運び出しは、午後10時40分(同午前4時40分)ごろ開始。船の大型クレーンでコンテナや重機を降ろし、待機していた雪上車が基地の集積場所に運搬した。

 氷上での輸送作業は、海氷が寒さで安定する夜から未明にかけて実施する。20日午前0時の気温は氷点下1・5度。4日間で観測物資や車両など計約300トンを基地に運び込む予定だ。

 氷上輸送を取りまとめる63次越冬隊員の高木佑輔さん(35)=ヤンマーパワーテクノロジー、兵庫県尼崎市出身=は「人員は限られているが、天候に気を配りながら頑張りたい」と雪上車のハンドルを握る。

 しらせは19日午前、昭和基地沖約350メートルの定着氷に接岸。桟橋や岸壁はないため、燃料をパイプライン輸送できる範囲への到着を「接岸」としている。

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