日本遺産奥南部(おくなんぶ)漆物語推進協議会(会長・藤原淳二戸市長)は1、2の両日、同市の金田一小(菅原佳子校長、児童157人)で、同市や八幡平市で受け継がれてきた漆文化の魅力を学ぶ「漆×NIE授業」を開いている。地元の職人や岩手日報社員が講師として伝統の技や歴史などを紹介し、次世代の地域への誇りを育む。

 体験学習は職人らで組織する「漆でつながる会」(長島まどか会長)が協力。1日は6年生24人が漆掻(か)き、木地作り、塗りの工程を学び、漆の実のろう成分を使う「漆蝋(うるしろう)」作りに挑戦した。漆の殻を蒸して圧搾し、ろう成分を取り出して多彩に色づけした。長島会長は「地元に古くから漆文化があることを知り、少しでも身近に感じてもらえればいい」と願った。

 NIE講座では漆文化を特集した岩手日報社のこども新聞を活用。同社企画推進部の高橋敬弘次長が、縄文時代から安比川流域で漆を生活の中に取り入れ、脈々と技術が受け継がれてきた歴史を解説した。

 堀内結月(ゆづき)さんは「漆器はいろいろな道具を使って一つ一つ丁寧に作られていることが分かった。使ってみたいし、良さをもっとたくさんの人に広めたい」と笑顔を見せた。

 2日は、初日に学んだことや感じたことを文章にまとめ、個人新聞を作る。