高校時代に始めた写真をきっかけに新聞記者を志した。この春に念願かない、教育担当として駆け回っている。印象深いのは7月、母校の後輩を取材する機会に恵まれたことだ。

 第45回全国高校総合文化祭(7~8月、和歌山県)の写真部門で、黒沢尻北高写真部の谷地星(あかり)さん(3年)が最高の文部科学大臣賞を獲得。県勢初の快挙を取材するべく、早速学校へ向かった。

 かつて私も所属した同部。懐かしい校舎を訪れると、当時指導を受けた顧問の達下才子実習教諭(65)は「卒業生が取材に来てくれるなんて」と歓迎してくれた。

 受賞作品「怠惰(たいだ)」で、受験勉強に行き詰まる高校生の姿を巧みな構図で表現した谷地さんは、岩手日報社が主催するフォトコンテストでもたびたび入賞している。紙面に掲載された作品を見て、豊かな感性と才能の持ち主と想像した。

 実際に会って話を聞いてみると、部活動も勉強も納得がいくまでとことん取り組むタイプ。周りの部員に聞くと、谷地さんは納得のいく一枚が撮れるまで何度も足を運ぶという。並々ならぬ努力があってこその「日本一」だった。

 作品へのこだわり、そして目標を必ず成し遂げる信念。後輩の活躍を刺激に、今後の取材活動で率先していきたいと思う。

(町中大悟)