2021.12.11

しらせ、砕氷航路 定着氷に突入、昭和基地目指す

定着氷を割りながら昭和基地を目指して進む観測船しらせ=10日午前11時18分、南極海(本社小型無人機で撮影)
定着氷を割りながら昭和基地を目指して進む観測船しらせ=10日午前11時18分、南極海(本社小型無人機で撮影)

 【南極海で報道部・菊池健生】第63次南極地域観測隊(牛尾収輝(しゅうき)隊長)を乗せた観測船しらせ(酒井憲艦長)は10日、海を覆い尽くす定着氷に突入した。約50キロ先の昭和基地に向け、砕氷航行を続けている。

 しらせは現地時間の午前8時18分(日本時間午後2時18分)、南緯68度、東経38度から、定着氷縁に入った。突入時の氷の厚さは約1・5メートル。乗り上げた船の重さで氷を割る「ラミング」を繰り返し、船体を上下左右に揺らして航路を開いた。

 気温は氷点下1・5度。隊員は甲板に上がり、一面の氷海と向き合った。63次夏隊員の小野寺翔さん(33)=関電工、群馬県藤岡市出身=は「海と氷の境目を見た時、南極に来たんだと実感できた。この氷が南極大陸までつながっているのか」と見渡した。

 しらせは11月10日に日本を出発。昭和基地沖には12月20日ごろに接岸する見通しで、物資輸送や野外観測活動が本格化する。

 

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