全校10人ちょっとの小学校時代、児童会役員選挙に立候補した。たすき姿で各教室で決意を表明。信任投票で当然満票と思ったが、即日開票で「不信任」の票が。悔しさとともに「何が足りなかったのか」と子ども心に省みた。それからは、少しみんなのことを考え行動するようにした。

 激動の衆院選が終わったが、10月は一関市議選も行われた。未明まで続いた市議選の開票作業で配布された資料を見て目を疑った。「投票率58・62%」。前回から4・06ポイント減の大幅な低下。合併による新一関市がスタートした2005年の市議選の投票率は75・99%だった。今回は定数を1人上回っただけとはいえ、住民に最も身近な候補者の選挙がここまで下がるとは。

 同日程の市長選も選挙戦による新リーダー誕生を想定していた。さまざまうごめきはあったが、3回連続無投票で、新人候補が当選。人口減、主要事業所の跡地問題など、論ずべき市政課題が目の前にあったのに。率直に残念に思う。

 市議選の最中、街頭で聞いた言葉が印象に残った。「競い合いを避けているから、まちが伸びない」。衆院選で一関市の投票率は前回並みだったが、1票の集合が生むドラマがあった。無関心は下げ止まっただろうか。行動と主体性があるまちになってほしい。

 (佐藤成人)