第74回岩手日報文化賞・体育賞の贈呈式は3日、盛岡市愛宕下の盛岡グランドホテルで行われ、文化賞1人2団体、文化賞奨励賞1人1団体、体育賞5人、体育賞・希望1人、体育賞・未来3人と1組の功績をたたえた。社会、学術文化、産業、体育の各分野で顕著な成果を上げた受賞者は、周囲の支えへの感謝を胸に、さらなる飛躍と地域貢献を誓った。

 約60人が出席した。文化賞のNPO法人高田松原を守る会(陸前高田市)は鈴木善久理事長(76)が出席。東日本大震災の津波で約7万本のマツが流失した名勝高田松原の復活へ大規模な植樹活動を展開した。

 高田和徳さん(71)=一戸町、御所野(ごしょの)縄文博物館長=は、発掘調査に当初から関わった同町の御所野遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録に大きく貢献した。

 盛岡セイコー工業(雫石町)からは林義明社長(62)が出席。1970年の創業以来、世界的な高級腕時計製造などを通じて地域経済をけん引し、環境保全やものづくり文化の発信にも努めている。

 文化賞奨励賞は、第74回全日本学生音楽コンクール全国大会フルート部門中学校の部1位の岡本梨奈さん(北上・上野中3年)と、第74回全日本合唱コンクール全国大会高校部門Aグループ(8~32人)で最高賞に輝いた盛岡四高音楽部を代表して菅原幸奈部長(3年)が出席した。

 体育賞関係は、国体など全国レベルの大会で優勝した団体・個人らが受賞し、9人と1組(代理含む)が晴れの席に臨んだ。

 岩手日報社の東根千万億(ちまお)社長・主筆は「皆さまの功績と歩みは、一日一日の地道な積み重ねなくしては成し遂げられなかった快挙だ。全ての岩手人の心を照らし、この地に生きる誇りと自信をよみがえらせ、希望を膨らませる」とあいさつ。文化賞は賞状と正賞の独鈷釜(どっこがま)、文化賞奨励賞と体育賞関係はクリスタル盾などが贈られた。

 保和衛副知事、県市長会長の谷藤裕明盛岡市長らが祝辞を述べ、受賞者は喜びや抱負を語った。