2021.11.27

しらせ、いよいよ極地へ 豪・フリマントル出港

しばらく見られなくなる街並みを写真に収める観測隊員=26日午前11時50分ごろ、オーストラリア・フリマントル沖
しばらく見られなくなる街並みを写真に収める観測隊員=26日午前11時50分ごろ、オーストラリア・フリマントル沖

 【しらせで報道部・菊池健生】第63次南極地域観測隊(牛尾収輝(しゅうき)隊長)を乗せた観測船しらせ(酒井憲艦長)は26日、補給のため寄港したオーストラリア・フリマントルから、南極・昭和基地に向けて出発した。隊員はしばらく見られなくなる木々や街並みを目に焼き付けた。

 しらせは現地時間の午前9時25分ごろ(日本時間同10時25分ごろ)、タグボートにけん引されて離岸した。甲板には作業に当たった自衛隊員らが整列した。

 現地の水先案内人が一時乗船し、新型コロナウイルス感染予防のため、観測隊員は船内の生活区画外への移動が制限された。案内人下船後は消毒作業が行われ、港外に出た後、観測隊員たちは甲板で、遠くに見える街を写真に収めた。

 気象担当の隊員、神山(じんやま)正寛さん(32)=気象庁、広島市中区出身=は「停泊中は波が穏やかで快適に過ごせた。これから荒れる海域なので少し不安。南極で大きな経験を得て、無事に帰りたい」とシャッターを切った。

 しらせは24日にフリマントルに入港。感染対策のため、観測隊員と乗員は船内にとどまった。12月上旬に南緯55度を通過し、中旬に昭和基地に到着する予定。

関連リンク