北上市や市内商工団体などは28日、国際リニアコライダー(ILC)を含む加速器関連産業への参入を目指す産学官連携組織を立ち上げた。企業間の交流の機会を設けて情報交換し、研究開発や取引拡大につなげる。

 新組織は市加速器関連産業参入推進協議会。市、北上商工会議所、北上工業クラブ、周辺市を含む地元企業約50社などで構成する。同市本石町の日本現代詩歌文学館で設立総会を開き、会長の高橋敏彦市長が「活動を通して企業ができるだけ早く参入機会を得て、ビジネスチャンスにつながるといい」とあいさつした。

 本県の北上山地(北上高地)が建設候補地とされるILCの誘致を見据え▽セミナーの開催▽加速器関連施設の視察▽関係団体や取引企業との交流や技術相談▽共同研究や企業間連携の支援-などに取り組む。

 大企業を含むものづくり企業が集積する同市は、東北有数の工業都市。その特色を生かし、地域が一体となって加速器分野への参入を目指すことで、さらなる活性化につなげる。

 同日は、いわて産業振興センターで加速器コーディネーターを務める黒木賢一さんと今健一さんが「加速器関連産業の現状と未来」と題して講演した。